17 EDを治療する

ED克服の最前線「性欲はガソリン、精力はエンジン」令和版 (フリーエディション)

EDの相談は、泌尿器科に限らず大抵の診療科で受けられます。EDはさまざまな理由で発症します。最近は生活習慣病に伴うEDも増加しており、かかりつけの医師に相談する患者さんも多いと聞きます。EDの診断では、患者さんの性生活や性機能に関する問診が行われます。そこで羞恥心が働いて事実を伏せたり、真実を歪めたりすると、その後の診療や治療の選択に支障をきたします。問診では、自分が感じていることや治療に対する要望を率直に伝えることが大切です。

最近は、患者さんが周りを気にしないで、ためらわずに相談できるように、プライバシーが守られる個室での受診や院内処方など、患者さんの気持ちに寄り添った病院やクリニックが増えてきました。EDのリスクファクターの多くが生活習慣病と深い関わりを持っています。さまざまな生活習慣の中でも、高血圧や血管障害、糖尿病や脂質異常症などに加えて、喫煙者もED発症率が高いというデータがあります。

また、明らかな病気とは言えないまでも、肥満もEDのリスクファクターの一つです。肥満の解消と運動不足の解消は、EDの予防につながる非薬物治療として、なによりも実践していただきたいものです。食生活も、食物繊維の多い食品や抗酸化物質を多く含む野菜などを中心に、バランスのよい規則的な食事を心がけましょう。

しかしながら、こうした生活内の予防とは別に、EDは脳梗塞や心筋梗塞の原因となる動脈硬化と同じで、生活習慣病の一種ですから、EDだと気付いたら、そのまま放っておいてよいはずはありません。前向きな治療に向かう前に、もう一度その原因と主なパターンを整理してみましょう。

EDはその原因によって以下のような３つに大別されます。

1. 器質性

器質性は、簡単に言うと、身体的な理由で勃起ができないケースです。糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病や、神経が障害される病気、陰茎海綿体周辺を損傷するような手術や外傷、泌尿器系の病気が引き金になります。

2. 心因性

心因性は、主に精神的な理由で神経の性的な興奮がペニスにうまく伝わらないことでこります。性交中の「中折れ」が典型的な症状です。家庭内や仕事上のストレスが深く影響します。また初体験の時の失敗がトラウマとなって影響することもあります。

3. 混合型（薬剤性）

混合型は、器質性と心因性が複雑に絡み合って生じるものですが、→この続きはAmazonか、院内受付（新宿・渋谷）で手に入る書籍でご覧ください。

The forefront of overcoming ED “Libido is gasoline, vitality is the engine, Reiwa version

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