13 若者のEDは好転する可能性がとても高い

ED克服の最前線「性欲はガソリン、精力はエンジン」令和版 (フリーエディション)

EDの悩みは年齢を超えています。当クリニック来院者の内訳は、40代が30％ともっとも多く、30代が24％、50代が23％、60代が12％、20代が９％、70代以上が２％と続きます。40代と30代の合計で半数を超え、50代を加えると８割近くを占めます。このためEDは中高年特有の病気と考えられがちですが、１割近くが20代であるという事実は、若いからと言ってEDにかからないという保証はないということです。

多くの男性は40代前後から性生活に陰りを覚え、若い頃と比べて硬さや持続時間に不安を感じ始めます。これは一種の加齢現象です。加齢に伴って生活習慣病などの危険因子が増えていくからです。前述したデータは、当クリニックに来院した患者さんの割合ですから、来院されないで独りで悩んでいる人を含めれば、20代のEDの患者さんはもっと多いはずです。

中高年のED患者さんの場合、生活習慣病による動脈硬化や男性更年期による男性機能の低下でEDになる傾向が比較的多いのですが、肉体的に健康な20代の若い世代では、精神的な原因で起こる「心因性ED」がほとんどです。性に関する知識や経験の不足がセックスに対する緊張や不安を増幅する「性的未熟」などです。また、新婚EDになる男性の30％は、結婚前に性体験がないというデータもあります。失敗を深刻に受け止め、些細なことで躓く神経症的な人にもEDは起こりやすく、必要以上に緊張や不安を強めてしまうことになります。こうした個人的な性格とは別に、家庭や職場のストレス等も若年EDの原因になります。

しかし、若い世代のEDの多くが精神的な理由によるものであるということは、ちょっとしたきっかけで状況が好転する可能性を秘めているということです。心因性EDは朝立ちもあり、マスターベーションでは勃起に問題ないのに、相手がいるとダメというパターンが特徴的です。従って、ED治療薬が効きやすく、薬を服用しているうちに自信を回復して治ってしまうケースが多くあります。

ED治療薬はペニスを無理矢理勃起させるのではなく、自然な勃起やその持続を手助けするための薬です。一生飲み続けなければならないものでもありません。コンディションに応じて、使用しなくて良い状態になるので、上手に使用していくことをお薦めします。

コラム

草食系男子とEDの関係

草食系男子の定義は、「物欲や出世欲が弱く、争うことを好まない20〜35歳くらいまでの男性」というところでしょうか。総合研究大学院大学の長谷川真理子教授は、草食系男子が出現するメカニズムを　→この続きはAmazonか、院内受付（新宿・渋谷）で手に入る書籍でご覧ください。

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