塗る男性ホルモン補充薬

グローミンは天然型のテストステロン(体内で作られるものと同じ構造の男性ホルモン)を配合した塗布薬です。加齢などによるテストステロンの減少に伴って生じる、意欲や性欲の減退、勃起不全や射精・排尿の障害など、心身の変調を改善することを目的としています。極々微量で心身に影響を与えるテストステロンが、健常者の持つレベルを超えることのないよう設計されているので安心です。また、初回通過効果(薬物が肝臓で分解・代謝されてしまうこと)を持つ内服薬と異なりグローミンは経皮吸収されるため、低用量でも効率よくホルモン補充できるように作られています。

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グローミン使用方法

使用量/1回 グローミン1回分使用量2cm程度(キャップの長さ)が目安
塗布部分 グローミン塗布箇所指定部分いずれかによくすり込む
用法 2回/日(朝・晩)、症状に改善が見られた後は1回/日

グローミン概要

製品名・特長 グローミン 男性ホルモンクリーム剤(無香料)
製薬会社名 大東製薬工業
外装箱イメージ トノス外箱
製品イメージ グローミンチューブ
総容量 10g
有効成分100g中 テストステロン(男性ホルモン)1g
効能用途 男性ホルモン分泌不足による性器の神経衰弱の諸症状(勃起力減退・早漏・陰萎・性欲欠乏・性感減退・遺精・睾丸欠落症・先天性睾丸発育不全・脳下垂体性腺ホルモンが無効の潜伏睾丸・女性恥部無毛症・乳汁の分泌抑制)
製品価格 3,000円(税込)
添付文書 グローミン添付文書
package-insert male andropause remedy/glowmin 附件文件 男性激素乳膏剂/固酪敏
使用にあたっての注意事項はこのページ下

男性ホルモンの減少に伴う症状

テストステロンはごく微量で男性の心身において重要な働きをもつため、これが減少すると様々な症状が現れます。体内のホルモン量の変化のきっかけが閉経という比較的はっきりしたタイミングを持つ女性に比べ、男性の場合は変化が始まる年代や、症状の現れ方に大きな個人差があります。*男性更年期とは

性衝動性行動にまつわる症状
・性欲減退、性的興奮の低下
・勃起不全
・朝勃ちの減少
・頻尿、尿漏れ、残尿感
身体症状身体的症状
・筋力の衰え
・腹まわりの脂肪増加
・メタボリックシンドロームの増悪
・骨粗鬆症、骨減少症
精神症状 精神的症状
・集中力、記憶力、認知機能、やる気の低下
・寝つきの悪さ、不眠
・気分の落込み、不安感
・イライラする、怒りやすくなる
自律神経症状 自律神経症状
・耳鳴り、めまい
・多汗、のぼせ、手足末端の冷え
・動悸、息切れがある
・だるい、疲れやすい

男性ホルモン減少に伴う症状の解決法

・ホルモン補充療法(HRT)

医師や薬剤師の指導下で、陰部などに直接塗布するグローミン(本ページ)などのクリーム剤を使用する。ほか医師が内服薬を処方することがあります。

・医療用漢方

条件により(特定部位のガン、多血症など)ホルモン補充療法が受けられない方の代替治療として、症状の種類と強さに応じて漢方薬が処方されることがあります。

漢方医療用漢方の処方(八味地黄丸、加味逍遙散、当帰芍薬散などが症状に応じて処方されます)
・注射療法

医師の管理下で注射によるホルモン補充を行います。

EDの改善の一助にも

グローミンを一定期間塗布して、使用前よりいわゆる朝勃ちの頻度が高まった、勃起の強さが増したなどの実感を持つことが出来れば、身体機能としての勃起に問題はないことになるので、結果的に勃起不全の改善につながると言えるかもしれません。

ただしEDの原因は単に男性ホルモンの分泌不足だけではなく、高血圧や糖尿病に代表される疾患、肥満や喫煙といった生活習慣、緊張や不安など心理的要素によるもの、使用中の薬剤の副作用など複合的な要因で発症するとされています。これらがEDの原因になっている場合は、バイアグラをはじめとしたED治療薬の服用がすすめられます。

EDtrioED薬の処方

朝勃ちの意味と効用

テストステロンの減少を知るきっかけとして比較的わかりやすいのが、いわゆる朝勃ちの頻度です。気分や体調の変化などはテストステロンの減少以外の原因でも起こりやすいのでわかりにくいのです。普段はあまり意識に上らないかもしれませんが、以前より朝勃ちの回数が減った気はしないでしょうか。もしそうであればテストステロンの減少が症状として現れているのかもしれません。

朝勃ちの効用

朝勃ちは、勃起を下支えする筋肉(骨盤底筋)や海綿体の機能を維持するための生理現象です。睡眠中に何度も性行為はなくても勃起することで、いざという時の機能維持を身体が図っています。この回数が少なくなると勃起の機能が衰え、性行為に対する自信が失われて、更にその機会を失ってゆくという悪循環に陥ってしまいます。

男性ホルモン(テストステロン)の役割

テストステロンとは男性ホルモンの一種で、筋肉やヒゲなどいわゆる「男性らしさ」を形成させる重要な性ホルモンです。思春期に急激に分泌量が増え、心身の発達に大きく影響し、これを「第二次性徴」と呼びます。その分泌量は10代から20代にかけて急激に増え、その後はゆるやかに減少してゆくのが一般的です。

男性ホルモンの3つの働き

筋肉の成長筋肉や骨格の成長

身長が伸びる、声変わりする、ヒゲが濃くなるのは、思春期にテストステロンが大量に分泌されることで起こります。また思春期を過ぎると、男性型脱毛症(AGA)の原因となることがあります。(ジヒドテストステロン)*AGA治療薬の処方

性衝動性的衝動と勃起

性的衝動を起こす、骨盤神経に働きかけ勃起を促す、など男性が性行動に必要な一連の流れを生みます。性的に快活である、という実は最も大切なもののうちの一つです。

意欲 意欲、集中力、積極思考、多幸感

テストステロンは、戦闘的でリーダシップと決断力があり、不安をおそれず気力に満ちている状態を作り出すことに関わっています。昔ながらの男らしさとも言えますが、これがなくなると人生そのものが灰色になってしまいます。

男性ホルモンの減少とその原因

テストステロンは大抵の場合20代をピークに緩やかに減少してゆきます。そのためテストステロンの減少による様々な症状はあったとしても緩やかに発現し、人によっては単なる老化による変化として受け止めている方が多いようです。

ただし環境変化や人間関係によるストレスに晒されると、年代を問わずテストステロンの分泌が急激に減少することがあります。人間の身体はストレスを感じると、抗ストレスホルモンであるコルチゾールが分泌されます。これは長期に渡って続くと、コルチゾールと、テストステロンのもととなるDHEA(俗に言う若返りホルモン)の分泌する副腎皮質が疲弊し、結果どちらもうまく作られなくなってしまいます。つまりテストステロンの減少は加齢と、年代問わず過度なストレスが原因で起こるといえます。

男性ホルモン減少グラフ

男性更年期のうちの「LOH(ロー)症候群」

加齢やストレスに伴う男性ホルモン(テストステロン)の減少によって引き起こされる男性更年期の呼び方のひとつに、「LOH(ロー)症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)」があります。発症時期や期間もまちまちで、近年なってやっと認知されるようになってきました。症状の現れ方は身体的、精神的なもの様々ですが、性機能の衰えを初期症状として感じられる方が多いと言われています。

女性の更年期との違い

女性の更年期障害は、閉経をきっかけとして急激に女性ホルモンが減少することが原因です。女性の更年期障害は比較的認識されやすく診断や治療が既に確立しています。一方、男性の場合は男性ホルモンの減少はそのペースが非常にゆっくりであること、個人差が大きいことなどから、症状が更年期障害によるものか、よらないのかの診断がつきづらいとのが現状です。日本国内で男性の更年期障害(LOH症候群)への取り組みの歴史は約20年とまだ浅く、女性と同様の対応がとられるようになるのはこれからと言えます。

女性の「不感症」「性交痛」には

男女ともに量の差はあっても、男性ホルモン、女性ホルモンの両方が体内に存在します。男性は主に男性ホルモンのゆるやかな減少に伴って諸症状が起こります。対して女性は女性ホルモンが閉経や激しいストレスなどによって急激に減少することで、ほてりや発汗といった代表的な更年期症状のほかに「不感症」「性交痛」として泌尿器に不調があらわれることがあります。これらの症状に女性ホルモンが経皮で補充される軟膏・クリームが、女性本人に処方できます。

女性ホルモン塗布軟膏
ヒメロス
女性ホルモン塗布クリーム
バストミン

ヒメロスチューブ

局部粘膜に

バストミンチューブ

全身・外陰部用

人生後半のQOLを高めるために

女性の更年期障害は適切な治療で回復しますが、男性の場合原因に気付けずにいると、なんとなく、あるいは深刻な不満を抱えたまま、人生の後半を無為に過ごしてしまう結果になりかねません。自身のQOL(生活の質)を落とさず乗り切るために、ご自身に合った治療法を相談して下さい。

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グローミン使用上の注意

使用してはいけない人

・グローミンの成分に対しアレルギー症状を起こしたことがある
・パッチテストで異常があった(使用前、薬剤を内股などの皮膚のうすい部分にすり込み、翌日中に薬疹、発赤、かゆみ、かぶれ、はれなどの症状が現れた)
・アンドロゲン依存性腫瘍(前立腺腫瘍、乳腫瘍など)及びその疑いがある
・排尿困難を伴う前立腺肥大がある
・睡眠時無呼吸症候群である
・前立腺腫瘍があり前立腺特異抗原(PSA)の値が2.0ng/mL以上を示す(医師の判断に従うこと)*この薬のの有効成分(テストステロン)は前立腺腫瘍を進行させるおそれがあります。
a50歳以上の男性は前立腺腫瘍の罹患率が高まるため、グローミンの使用前に前立腺検査を受ける必要があります。
b継続的に使用する場合は定期的な検査を受ける必要があります。
c検査の結果、異常があった場合には直ちにグローミンの使用を中止して、医師または薬剤師に相談が必要です。
・妊娠または妊娠している可能性のある、または授乳中である
・小児(医師の判断に従うこと)

使用してはいけない部位

・目や目の周囲、粘膜(口腔、鼻孔等)
・陰茎部先端の粘膜(尿道口)
・外傷、炎症、湿疹、ただれ、化膿などのある部位

グローミン使用中に併用できない薬

男性ホルモンを含んだ医薬品

使用時の注意

・使用後は石鹸とぬるま湯で手を十分に洗うこと
・使用者以外の人に付着させないように注意する。付着した場合は直ちに洗い流してもらう

使用前に医師に相談する必要のある事項

・他の疾患で医師の治療を受けている
・前立腺肥大ではあるが、排尿困難は伴わない
・薬や化粧品によりアレルギー症状(発疹・発赤、かゆみ、かぶれ、はれ、水疱など)を起こしたことがある
・使用予定者本人または家族にアレルギー体質がある
・重度の心臓病、腎臓病、肝臓病、高血圧またはその既往歴がある

使用後に医師へ相談する必要のある事項

・皮膚に発疹・発赤、かゆみ、かぶれ、はれ、水疱、にきびなどが現れた場合
・1ヶ月程度使用しても症状の改善がみられない場合
・月経異常、または変声等の男性化の兆候があらわれた場合(女性)
・誤った使い方をしてしまった場合

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