14 パートナーの理解と協力が大切

ED克服の最前線「性欲はガソリン、精力はエンジン」令和版 (フリーエディション)

EDは男性の性機能障害の一つで、「性交時に勃起が得られないため、あるいは十分な勃起が維持できないために満足な性交が行えない状態」です。ですから、たとえ毎日朝立ちしたとしても、自慰行為で射精できたとしても、パートナーとの性交時にうまく勃起せず、満足に膣内で射精ができなければ、EDと考えてよいでしょう。

EDはパートナーとの性交がちゃんとできるかどうかが大きな決め手になります。つまり、EDは男性ばかりでなく、実は女性にも大いに関わりの深いものなのです。ED治療の第一選択は、ED治療薬の服用です。シアリス、バイアグラ、レビトラ等のED治療薬を処方してもらうには、医師の診察を受けねばなりません。通常、簡単な問診だけでED治療薬は処方されますが、患者さんの症状に応じて、採血や心電図などの追加検査が行われることもあります。診察の中心となる問診は、主に次のようなものです。

1. EDの発現時期と時間経過
2. 他の性機能障害の有無
3. パートナーとの関係
4. 既治療の有無・効果
5. その他の疾病と服用している薬剤

ここでは3番目の「パートナーとの関係」に焦点をあてて説明しましょう。

「ED診察ガイドライン[2012年版]」(日本性機能学会、ED診察ガイドライン2012年度版作成委員会編)では、望ましい診断方法として「パートナーを評価・治療方針の決定に関与させること」を挙げています。男性とパートナーとの関係や在り方はさまざまですから一概には言えませんが、ED治療のための診察にパートナーを同席させることが望ましいのは、EDの原因究明の参考になるほかにも、EDの症状や治療方針を女性の立場で理解してもらうことができるからです。またED治療薬の効能、副作用などについての情報を共有できるという利点もあります。特に、EDがネックになって子どもがなかなかできないというような場合、ED治療の役割は重要です。前述したように、子づくりが焦りや重圧となって、妻の排卵日前後には決まって勃起しなくなるという症状(妊活ED)もあります。

EDはパートナーとの良好な性的関係を損ねるばかりでなく、蔭に潜む脳疾患や心臓疾患などの重大な病気に気付く可能性もありますから、なにはともあれEDだと自覚したら直ぐに医療機関に行きましょう。また、さまざまなプライドが邪魔をして病院やクリニックの敷居が高いという男性に対して、パートナーが同行することで敷居を低くすることもできるでしょう。ED治療薬の力を借りたとしても、十分な性的満足を得るためにはパートナーの理解と協力が欠かせません。こうした面でも、パートナーの存在は大きいと言えます。しかし、実際はパートナーと一緒に来院される患者さんは非常に稀で、一人で来る方が大半です。

近年、日本の少子化が大きな問題になっています。出生率や出生数は底辺に落ちて動こうともしません。厚生労働省の分析では、少子化の問題を女性の側の問題と捉えているようですが、「子づくり」が男女共同作業であることから、男性の問題として考えることも重要です。特にED(勃起不全・勃起障害)による不妊症は、子どもが欲しい若いカップルにとって見過ごすことのできない問題です。男性が関係する不妊症にはさまざまな原因があります。もっとも多いのは、精子をつくる機能が損なわれる「突発性造精機能障害」で、これが男性不妊症原因の半数近くと言われています。これ以外に「閉塞性無精子症」「精路閉鎖」「精索静脈瘤」等、概ね精子そのものや、その流れに関わる障害が原因となっていますが、EDによる不妊症も少なくありません。

自然な妊娠の第一歩は膣内への射精行為ですが、肝心の行為を完結できないEDは、子どもを望む若いカップルにとって深刻な問題です。EDが原因で不妊症に陥る場合とは別に、子づくりに対するプレッシャーがパートナーとの性的コミュニケーションを損ねる結果、EDを招くことがあります。子どもが欲しいあまり、それだけが目的のようになって「妻から今日が排卵日と告げられただけで立たなくなる」という人や、「子どもをつくらなければという義務感を抱いた途端に萎えてしまった」という人もいます(妊活ED)。

このように、EDはパートナーとの性生活ばかりでなく、男性自身が活力をなくしたり、自信を失ったりするという形で社会生活全般に影を落とすことがあります。子どもを望む若いカップルを悩ませるEDは心理的な原因によるものが多いようです。こうした症状にはED治療薬が効果的です。シアリス、バイアグラ、レビトラなどのED治療薬は精子の遺伝子への影響などは報告されていないので、安心して使えます。

コラム

ユニークな逆説的療法
「ノン・エレクト法」

心因性EDを、主としてメンタルの立場から改善しようとして提唱されているのが「ノン・エレクト法」と呼ばれる一種の心理療法です。この治療法 →この続きはAmazonか、院内受付(新宿・渋谷)で手に入る書籍でご覧ください。

The forefront of overcoming ED “Libido is gasoline, vitality is the engine, Reiwa version

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著者

入江武志 新宿ウエストクリニック 院長

室田英明 新宿ウエストクリニック 名誉院長

渡辺玄一 渋谷ウエストクリニック 名誉院長

単行本(ソフトカバー) ISBN-10: 4907484062
ISBN-13: 978-4907484064
発行者 医療法人社団玄英会

※転載不可。このフリーエディションは部分的に省略している部分がございます。

完全版入手方法

新宿ウエストクリニック(院内) 渋谷ウエストクリニック(院内) アマゾン(オンライン)

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