3中折れを防ぐ

ED克服の最前線「性欲はガソリン、精力はエンジン」令和版 (フリーエディション)

健康な男性の性行動は

「性欲→勃起→性交→射精→快感」

という順序をたどります。このうちのどれか一つが欠けたり、不十分だったりした場合が男性の性機能障害と考えられます。EDはこの最初の段階で起こる障害です。EDは、単に勃起するかどうかではなく、その状態を維持することによって満足な性交ができるかどうかを問題にします。一時的に勃起しても途中で萎えてしまい、満足な性交に至らなければEDの疑いがあります。この途中で萎える現象が「中折れ」です。

この「中折れ」はどうして起きるのでしょうか。

勃起は大脳に起きた性的な興奮が神経を通ってペニスに伝わることで始まります。興奮が伝わると、陰茎海綿体の神経からNO（一酸化窒素）が放出され、その刺激で拡がった血管に血液が流れ込みます。流入した血液で海綿体が膨張すると周囲の静脈が圧迫され、海綿体の内圧が高まります。この状態が勃起です。このプロセスのどこかに障害があると、正常に勃起することが難しくなります。

いったんは勃起しても、その維持が困難になったり、性交中に萎えたりする「中折れ」の原因は精神的なものと、体の異常などの原因で起こる場合があります。後者の場合は、神経や血管の異常が考えられます。動脈硬化になると、血管が十分に拡がらず、血液循環が悪くなるため陰茎海綿体に十分な血液を送り込むことができません。動脈硬化はさまざまな生活習慣病と深く関わっていますので、まずは高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病を改善することが大切です。「中折れ」を防ぐためには、緊張せず、リラックスした気分で性交に臨むことが大切でしょう。それでもうまくいかないときには、ED治療薬の服用も効果的です。

勃起の硬さスケール

アメリカで開発されたEHS（Erection Hardness Score）という評価基準を日本語に置き換えた「勃起の硬さスケール」という自分でできるチェック基準があります。以下の通りです。

◦グレード０……陰茎が大きくならない
◦グレード１……陰茎は大きくなるが、硬くはない
◦グレード２……陰茎は硬いが、挿入に十分なほどではない
◦グレード３……陰茎は挿入には十分硬いが、完全に硬くはない
◦グレード４……陰茎は完全に硬く、硬直している

こうした自己チェックは、EDを疑ったときの目安になります。しかし、主観も影響しますので、不安を感じたときは専門医を受診することが望ましいでしょう。

コラム

中折れを克服して充実した性生活を！

性交の途中で萎えてしまう「中折れ」は、悩みごとや緊張などの精神的な原因によりもたらされることが多いのですが、そうした理由がなく生じる場合もあります。これは陰茎の海綿体が十分な血液で満たされず、硬さが保てない状態です。EDは、満足な性交が行えないほどの勃起が得られなかったり維持できない状態ですが、その決め手は　→この続きはAmazonか、院内受付（新宿・渋谷）で手に入る書籍でご覧ください。

The forefront of overcoming ED “Libido is gasoline, vitality is the engine, Reiwa version

ED克服の最前線 「性欲はガソリン、精力はエンジン」

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