フィナステリドの禁忌

フィナステリド(Finasteride)の禁忌(=絶対に使用してはいけない、または使用を避けるべき条件)は、主に安全性と胎児への影響に関するものです。


【フィナステリドの禁忌事項】

① 妊婦および妊娠の可能性がある女性

  • 最重要な禁忌。
  • フィナステリドは 5α還元酵素阻害薬であり、男性ホルモン(テストステロン)を ジヒドロテストステロン(DHT) に変換する酵素を阻害します。
  • 男児胎児の外性器発達にはDHTが必須のため、妊婦が服用または経皮吸収すると、男児の外性器異常(尿道下裂など)を引き起こす可能性があります。
  • 錠剤を割ったり砕いた状態で触れることも危険です(皮膚から吸収されるため)。

→ 妊婦・授乳婦は服用も接触も禁止。


② 小児(18歳未満)

  • 安全性および有効性が確立していません。
  • 成長期のホルモンバランスに影響を及ぼすおそれがあります。

③ フィナステリドまたは成分に対して過敏症の既往がある患者

  • 過去にフィナステリドで発疹・蕁麻疹・アナフィラキシー様症状を起こしたことがある場合は禁忌です。

【慎重投与(禁忌ではないが注意が必要)】

以下は「禁忌」ではなく「注意・慎重投与」に該当します。

  • 肝機能障害のある患者
    フィナステリドは肝臓で代謝されるため、肝障害があると血中濃度が上昇するおそれがあります。
  • 高齢者
    加齢による代謝低下の影響を受けやすいため、効果・副作用を慎重に観察します。

【補足:献血に関する制限】

  • フィナステリド服用中の男性は、服用中および中止後1か月間は献血できません。
    → 理由:輸血先が妊婦である可能性を考慮し、胎児への影響を防ぐため。

まとめ

区分 内容 理由
禁忌 妊婦・妊娠可能な女性 男児胎児の外性器異常リスク
小児(18歳未満) 安全性未確立
過敏症の既往 アレルギー反応リスク
慎重投与 肝障害 代謝遅延による血中濃度上昇
献血制限 中止後1か月間禁止 胎児への影響防止

 

フィナステリド(プロペシアのジェネリック薬)について