プロペシアとフィナステリドの違い
「プロペシア」と「フィナステリド」は、一般的には同じ有効成分を指しますが、医薬品としての区別があります。
基本構造
| 項目 | プロペシア(Propecia) | フィナステリド(Finasteride) |
|---|---|---|
| 種類 | 医薬品の製品名(商標名) | 医薬品の有効成分名(一般名) |
| 成分 | フィナステリド 1mg | フィナステリド(濃度・用量は製品による) |
| 製造販売 | MSD株式会社(旧万有製薬) | 各ジェネリックメーカー(沢井・東和・ファイザーなど) |
| 承認年(日本) | 2005年 | 2015年以降(ジェネリック承認) |
| 適応症 | 男性型脱毛症(AGA) | 同上(承認条件は同一) |
| 価格 | 高め(先発品) | 安価(後発品) |
1. 成分上の違い
- 両者とも有効成分は同じ「フィナステリド」です。
- 薬理作用(5α還元酵素II型阻害によるDHT抑制)は完全に同一。
- ただし、製造元や添加物が異なるため、薬剤の溶け方や被膜成分などに微妙な差が存在する場合があります。
- 臨床的な効果差はほとんどないとされています。
2. 製品の違い(ブランド名 vs 一般名)
- プロペシア(Propecia)
- MSD(Merck & Co.)が開発した先発医薬品。
- 世界初の男性型脱毛症治療薬(1997年FDA承認、2005年日本承認)。
- 医学的エビデンス(臨床試験)もすべてこの製品で実施されています。
- フィナステリド(Finasteride)
- 「プロペシアのジェネリック医薬品(後発品)」の総称。
- 有効成分と含量は同一ですが、メーカーが異なり、価格が低い。
- 各社が厚生労働省の「生物学的同等性試験」を通過し承認。
3. 製剤上・添加物の違い(例)
| 成分名 | 製造メーカー | 添加物・被膜成分の一例 |
|---|---|---|
| プロペシア錠1mg | MSD | 乳糖水和物、セルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、酸化チタンなど |
| フィナステリド錠1mg「ファイザー」 | ファイザー | 乳糖水和物、ヒドロキシプロピルセルロース、マクロゴールなど |
| フィナステリド錠1mg「東和」 | 東和薬品 | 同様の構成(着色成分異なる) |
→ 有効成分は同じでも、錠剤のコーティング剤や安定化剤がメーカーで微妙に異なるため、色や硬度、飲みやすさに違いがあります。
4. 価格・入手面での違い(日本国内例)
| 製品名 | 種別 | 1か月分(28錠) | 備考 |
|---|---|---|---|
| プロペシア錠1mg | 先発品 | プロペシアの価格 | MSD製 |
| フィナステリド錠1mg(各社) | ジェネリック | フィナステリドの価格 | 沢井・東和・ファイザーなど多数 |
5. 効果・安全性の比較
| 項目 | プロペシア | フィナステリド(後発) |
|---|---|---|
| 有効成分 | 同一(フィナステリド) | 同一(フィナステリド) |
| 有効性 | 臨床試験で実証済み | 生物学的同等性が確認済み |
| 安全性 | 長期データあり | 成分が同一であり同等と認められる |
| 添加物 | MSD独自の処方 | メーカーごとに異なる |
| コスト | 高い | 安い(約1/3〜1/4) |
6. 医師・臨床現場での見解
- 効果・安全性は原則同等であることが厚生労働省により認められています。
- ただし、体質によっては添加物の違いで合わない場合(胃部不快感など)もあります。
- 治療を始める際は、まず先発品(プロペシア)で効果と副作用を確認し、問題なければジェネリックへ切り替えるのが一般的な流れです。
まとめ
| 比較項目 | プロペシア | フィナステリド |
|---|---|---|
| 名称 | 商標名(ブランド) | 一般名(成分名) |
| メーカー | MSD(先発) | 各ジェネリックメーカー |
| 承認年 | 2005年(日本) | 2015年以降 |
| 有効成分 | フィナステリド1mg | 同一 |
| 効果 | 同等 | 同等 |
| 価格 | 高価 | 安価 |
| 添加物 | MSD独自処方 | メーカーごとに異なる |
| 使用目的 | 男性型脱毛症治療 | 同上 |
まとめ
プロペシア=フィナステリドの先発品(MSD製)
フィナステリド=プロペシアのジェネリック(後発品)




