AGA(Androgenetic Alopecia/男性型脱毛症)とは?
AGAは、成人男性に最も多く見られる脱毛症で、思春期以降に額の生え際や頭頂部の髪が徐々に細く、短くなり、最終的に目立った脱毛が進行する状態です。
- 日本人男性の約3人に1人(20代後半~50代)が発症
- 加齢とともに進行するが、早い人では10代後半から始まることもある
原因
1. 男性ホルモン(DHT:ジヒドロテストステロン)
- テストステロンが5α還元酵素(特にII型)によってDHTに変換される
- DHTは毛包に作用し、髪の成長周期(毛周期)を乱し、髪が細くなる(軟毛化)
2. 遺伝
- 母方・父方のどちらかに薄毛傾向があるとリスク上昇
- DHTへの感受性を決定する遺伝子(AR遺伝子など)も関与
AGAの進行パターン
代表的な進行パターンには以下のようなものがあります(ハミルトン・ノーウッド分類)。
- M字型:前頭部の生え際が後退
- O字型:頭頂部が薄くなる
- U字型:M型+O型が進行してつながる
診断方法
- 問診・視診
- 拡大スコープ検査(マイクロスコープ)
- 血液検査(ホルモンや肝機能確認)
- 遺伝子検査(DHT感受性の推定)※希望者のみ
治療法
内服薬
| 薬剤名 |
主成分 |
作用 |
特徴 |
| フィナステリド(プロペシアなど) |
フィナステリド |
5α還元酵素II型阻害 |
DHT生成を抑制し、脱毛を抑える |
| デュタステリド(ザガーロなど) |
デュタステリド |
5α還元酵素I型・II型阻害 |
より強力にDHTを抑制 |
外用薬
| 薬剤名 |
主成分 |
作用 |
| ミノキシジル |
ミノキシジル |
血管拡張作用により毛母細胞の活性化(発毛促進) |
その他
- 自毛植毛
- LED・レーザー治療(育毛照射)
- 注射治療(メソセラピー)
副作用と注意点
| 薬剤 |
主な副作用 |
| フィナステリド |
性欲減退、ED、肝機能異常(稀) |
| デュタステリド |
同上、乳房痛・乳房腫脹 |
| ミノキシジル |
かぶれ、動悸、頭皮のかゆみ |
治療のタイミングと効果
- 早期治療が最も効果的
- 効果が出るまで3~6か月
- 中止すると数か月で再び脱毛進行
まとめ
| 項目 |
内容 |
| 正式名称 |
男性型脱毛症(Androgenetic Alopecia) |
| 主因 |
男性ホルモン(DHT)と遺伝 |
| 初期症状 |
生え際の後退、頭頂部の薄毛 |
| 主な治療 |
フィナステリド・デュタステリド・ミノキシジル |
| 治療の基本 |
継続が重要・副作用に注意 |