大動脈解離とは

大動脈解離(だいどうみゃくかいり、Aortic Dissection)とは?

大動脈解離とは、大動脈の壁が裂けて、血液が壁の内側に流れ込む病気です。通常、大動脈の壁は 3層構造(内膜・中膜・外膜) になっていますが、内膜に 亀裂(エントリーポイント) ができると、血液が中膜に入り込み、血管が裂けるように剥がれていきます。放置すると血管が完全に破裂(破綻)し、大量出血を引き起こし、命に関わる緊急事態となります。


大動脈解離の種類(スタンフォード分類)

  1. Stanford A型(A型解離)

    • 上行大動脈(心臓から出た直後の部分)に発生
    • 致死率が高く、緊急手術が必要!
    • 症状:突然の激しい胸の痛み、意識障害、ショック症状
  2. Stanford B型(B型解離)

    • 上行大動脈には及ばず、下行大動脈で発生
    • 比較的安定しており、まずは薬で治療することが多い
    • 症状:背中や腰の痛み、手足のしびれ

原因とリスク要因

  •  高血圧(最大のリスク要因)
  •  動脈硬化(血管の柔軟性が失われる)
  •  遺伝的要因(マルファン症候群などの結合組織疾患)
  •  喫煙(血管の老化を促進)
  •  妊娠・出産(まれに妊婦で発症)
  •  激しい運動やストレス(血圧の急上昇)

症状

 突然の激しい痛み(胸、背中、腹部)
 痛みが移動する(裂け目が広がる)
 意識障害(脳への血流が悪化)
 血圧の左右差(片方の腕だけ血圧が低い)
 ショック症状(冷や汗、意識喪失、呼吸困難)

⚠「激しい胸や背中の痛み」は緊急サイン!すぐに救急車を!


診断方法

🔹 CT検査(造影CT) → 最も確実
🔹 心エコー(経食道エコー) → A型解離の診断に有効
🔹 MRI → 動脈の状態を詳細に評価


治療法

① A型解離(緊急手術が必要)

  • 人工血管置換術(裂けた部分を人工血管に交換)
  • 弁温存手術(大動脈弁が影響を受ける場合)

② B型解離(安定している場合、薬物療法)

  • 血圧管理(降圧薬) → 血管への負担を減らす
  • ステントグラフト治療(カテーテルで裂け目をカバー)

予防と対策

🔹 高血圧の管理(血圧を130/80 mmHg以下に保つ)
🔹 禁煙(血管の老化を防ぐ)
🔹 ストレスを減らす(血圧の急上昇を防ぐ)
🔹 急激な運動を避ける(特に重いものを持つ動作)
🔹 家族歴がある場合、定期検査(CT・エコー)を受ける


⚠ 早期発見が命を救う!

「突然の激しい胸や背中の痛み」があれば、迷わず救急車を呼ぶことが重要です。
特に高血圧や動脈硬化がある人は、定期的な健康チェックを心がけましょう。

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新宿ウエストクリニック院長
安心の医師略歴・著書、メディア履歴
臨床経験豊富な当院医師の論文

入江武志 医師 Dr. 入江
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