取得性(二次性)早漏とは

取得性(二次性)早漏

定義:
取得性早漏(Secondary / Acquired Premature Ejaculation, SPE)は、以前は射精のコントロールができていた男性が、途中から早く射精してしまうようになった状態を指します。

  • 性経験の途中から発生
  • 以前は射精までのコントロールが可能だった
  • 持続性があり、本人・パートナーに困難をもたらす

一次性(生涯性)との大きな違いは 発症時期が途中からであること です。


原因

取得性早漏は 心理的要因・身体的要因・併発症状が絡むことが多い とされます。

1. 心理的要因

  • 性的パフォーマンス不安(EDとの関連が多い)
  • ストレス、仕事や家庭の緊張
  • パートナーとの関係悪化や不安

2. 身体的・生理的要因

  • ED(勃起障害):勃起が弱い場合、射精を早めてしまう傾向
  • 前立腺炎・尿道炎:刺激感覚が変化する
  • ホルモン異常:テストステロン低下など
  • 神経障害・糖尿病性神経障害

3. 薬剤性・外的要因

  • 抗うつ薬、降圧薬などの副作用
  • 過度のアルコール・喫煙

特徴

特徴 説明
発症時期 性経験中期以降に新たに発生
射精時間 個人差あり(膣挿入後 1〜3 分以内が目安)
コントロール 以前は可能だったが、コントロール困難に
心理的影響 性的不満、パートナーとの関係悪化、自己不信
原因 心理的要因、ED、炎症、ホルモン異常など多因子

診断のポイント

  • 以前は射精のコントロールが可能だったか を確認
  • 発症からの期間と頻度(少なくとも 6 か月以上、性交の大部分で発生)
  • 心理的・身体的原因の有無 を評価

取得性早漏は、原因に応じて 原因治療+射精コントロール治療 が行われることが多いです。


治療方法

取得性早漏は、原因が明確な場合、原因治療が第一選択 です。

1. 原因治療

  • EDが背景の場合:PDE5阻害薬(バイアグラなど)で勃起維持を改善
  • 前立腺炎・尿道炎:抗菌薬・抗炎症薬
  • ホルモン異常:テストステロン補充療法など

2. 射精コントロール治療

  • SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬):射精時間延長
  • 局所麻酔クリーム・スプレー:陰茎感度の一時的低下
  • 行動療法:Stop & Start、Squeeze法など

3. 心理カウンセリング

  • パフォーマンス不安、ストレス、関係性改善をサポート
  • カップル療法やセックスセラピーが有効

ポイント

  • 取得性早漏は途中発症、生涯性と区別
  • 原因は心理的・身体的・薬剤性など多因子
  • 治療は 原因に応じた治療+射精コントロール
  • 欧米では Secondary Premature Ejaculation (SPE) と呼ばれる