動脈硬化とEDの関係

動脈硬化と勃起不全(ED)の関係

動脈硬化と勃起不全(ED)は密接に関係しています。特に動脈硬化が進行すると、ペニスへの血流が低下し、EDのリスクが高まります。実際、EDは動脈硬化の初期のサインとされ、心筋梗塞や脳梗塞のリスクを予測する重要な指標にもなります。


1. 勃起のメカニズムと動脈硬化の影響

勃起は、以下のプロセスで発生します。

  1. 性的刺激神経が刺激を伝達
  2. 血管が拡張し、陰茎海綿体に血液が流入
  3. 静脈が圧迫され、血液が留まることで勃起が維持

🔹 動脈硬化が進行すると…

  • 陰茎動脈(内腸骨動脈・陰茎深動脈)の血管が狭くなる
  • ペニスへの血流が不足し、勃起が困難に
  • 血管の弾力性が低下し、血流調節がうまくいかなくなる

つまり、動脈硬化による血流低下は、EDの主な原因の一つです。


2. 動脈硬化とEDの共通リスク要因

動脈硬化とEDには共通する危険因子があり、これらがEDの発症を早める可能性があります。

高血圧:血管を硬くし、血流を阻害
高コレステロール(LDL):血管内にプラーク(脂質の塊)が蓄積
糖尿病:血管と神経の両方を損傷し、EDリスクを3~4倍に
喫煙:血管を収縮させ、動脈硬化を促進
肥満・運動不足:インスリン抵抗性が高まり、血流悪化
加齢:血管が老化し、EDのリスク上昇

特にEDの症状が出た後、3~5年以内に心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まるという報告もあります。


3. EDは動脈硬化の早期警告サイン

ペニスの動脈は、心臓や脳の動脈より**細い(約1~2mm)**ため、動脈硬化の影響を早く受けやすいです。
そのため、EDの症状が出た時点で、すでに全身の血管が動脈硬化を起こしている可能性が高いと考えられます。

EDがある人は、将来的に心疾患リスクが約2倍に
EDは動脈硬化の初期症状の1つとして、心血管疾患の予防にも重要


4. 動脈硬化によるEDの治療・予防

🔹 生活習慣の改善(最も重要)

  • 食事:塩分・脂質を控え、野菜・魚を多く
  • 運動:ウォーキングや筋トレ(週150分の適度な運動)
  • 禁煙:動脈硬化を遅らせる
  • 体重管理:BMIを適正に

🔹 薬物治療

  • ED治療薬(バイアグラ・シアリスなど):血流を改善
  • スタチン(高コレステロール治療薬):動脈硬化予防
  • 降圧薬:血圧コントロール(ただし一部の降圧薬はEDを悪化させる場合あり)

🔹 血管機能改善

  • 血管拡張治療(カテーテル・ステント挿入など)
  • テストステロン補充療法(低テストステロンによるEDには有効)

5. まとめ

動脈硬化が進むと、陰茎の血流が低下しEDが起こる
EDは、動脈硬化による心血管疾患(心筋梗塞・脳卒中)の初期サインとなる可能性が高い
高血圧・糖尿病・高コレステロール・喫煙がEDと動脈硬化の共通リスク
EDをきっかけに、心血管リスクを評価し、生活習慣の改善を進めることが重要

EDが気になる場合は、単なる性機能の問題ではなく、全身の血管の健康状態を示す指標と考え、早めに医師に相談することをおすすめします。

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新宿ウエストクリニック院長
安心の医師略歴・著書、メディア履歴
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入江武志 医師 Dr. 入江
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