動脈疾患と勃起不全の関係
動脈疾患と勃起不全(ED)の関係
動脈疾患(動脈硬化や高血圧性動脈障害)と勃起不全(ED)は深く関連しています。勃起は陰茎の血管が拡張し、十分な血液が流れ込むことで起こります。しかし、動脈疾患が進行すると血管の機能が低下し、勃起に必要な血流が不足してEDを引き起こします。
動脈疾患がEDを引き起こすメカニズム
1. 動脈硬化による血流低下
- 動脈硬化(血管が硬くなり狭くなる)→ 陰茎への血流が減少
- 血管が詰まると十分な勃起ができなくなる(動脈閉塞型ED)
2. 内皮機能障害(血管の拡張不全)
- 血管の内皮細胞が損傷すると 一酸化窒素(NO)の分泌が減少
- NOは血管を拡張させる物質 → これが不足すると勃起が維持できなくなる
3. 高血圧による血管のダメージ
- 高血圧により 陰茎の血管が狭くなり、血流が制限される
- 高血圧の薬(特にβ遮断薬)もEDの原因になることがある
4. 糖尿病との関連
- 糖尿病は動脈硬化を促進し、EDのリスクを高める
- 糖尿病性神経障害による勃起神経の損傷もEDの原因
動脈疾患が関係するEDの特徴
徐々に進行する(突然ではなく、徐々に勃起しにくくなる)
夜間・朝の勃起も減少(心理的EDでは夜間勃起は維持される)
高血圧・高脂血症・糖尿病の既往があることが多い
EDは動脈疾患の「最初のサイン」になる
勃起不全は、心筋梗塞や脳卒中の前兆として現れることがある!
陰茎の血管(内径1~2mm)は 心臓の冠動脈(3~4mm)より細いため、動脈硬化の影響を最も早く受ける。
つまり、EDが最初に現れ、その後に心血管疾患(心筋梗塞・脳卒中)を発症するケースが多い。
⚠ EDは単なる性機能の問題ではなく、全身の血管の健康状態を示す重要な指標!
動脈疾患によるEDの改善策
① 生活習慣の改善
- 減塩・低脂肪の食事(動脈硬化を防ぐ)
- 適度な運動(ウォーキング・筋トレ) → 血流を改善
- 禁煙・節酒 → タバコは血管を収縮させ、EDを悪化させる
② 高血圧・糖尿病・脂質異常症の治療
- 血圧・血糖値・コレステロールを管理することがEDの改善につながる
- 一部の降圧薬(β遮断薬・利尿薬)はEDを悪化させることがあるため、医師と相談
③ ED治療薬(PDE5阻害薬)の活用
- バイアグラ・シアリス・レビトラ などのPDE5阻害薬は、一酸化窒素(NO)の作用を強め、血流を改善
- ただし、心臓病や狭心症の治療薬(ニトログリセリン)との併用は危険!
まとめ
動脈疾患(動脈硬化・高血圧)はEDの主要な原因の一つ
EDは心血管疾患(心筋梗塞・脳卒中)の早期警告サイン
生活習慣の改善と動脈疾患の治療がEDの予防・改善に有効
「EDは歳のせい」と思わず、血管の健康チェックを!
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新宿ウエストクリニック院長
安心の医師略歴・著書、メディア履歴臨床経験豊富な当院医師の論文

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