シルデナフィルの禁忌における最近6か月以内に脳梗塞・脳出血や心筋梗塞があった方

シルデナフィルの禁忌における「最近6か月以内に脳梗塞・脳出血や心筋梗塞があった方」について詳しく解説します。


■ 背景:シルデナフィルと心血管・脳血管系

  • 作用機序
    • PDE5阻害 → cGMP増加 → 血管平滑筋弛緩 → 血管拡張
  • 影響
    • 血圧低下作用 → 心臓や脳への血流が急変する可能性がある
    • 血管障害の既往がある患者では、血流変動が 再発や悪化のリスク になる

■ なぜ「6か月以内」が基準か?

  • 脳梗塞、脳出血、心筋梗塞は再発リスクが高いのは発症後数か月以内
  • この期間は 血管内の安定性が不十分 → 血圧変動や血流変化による再発リスクが増大
  • シルデナフィルによる血管拡張・血圧低下が安全性を確保できないため

■ 臨床上のリスク

リスク 内容
再発性脳梗塞・脳出血 血圧低下による脳血流変化、出血再発の可能性
再発性心筋梗塞 血圧低下・冠血流変動により心筋虚血再発リスク
性行為負荷による心臓負荷 性行為は中等度運動(4〜6 METs)相当 → 心筋負荷増加
全身虚血・ショック 血圧低下+心血管機能不安定で臓器虚血リスク増大

■ 臨床上の対応

  1. 絶対禁忌
    • 発症から6か月以内の患者には 投与不可
  2. 発症後6か月以上でも慎重投与
    • 心血管リスク評価・運動耐容能の確認
    • 低用量から開始、医師監視下で投与
  3. 血圧・心電図・症状のモニタリング必須
    • 投与中に胸痛、動悸、めまい、失神などの症状があれば中止

■ なぜ「併用禁忌」に分類されるのか?

  • 最近の脳梗塞・脳出血・心筋梗塞患者は、血管が 不安定で再発リスクが高い
  • PDE5阻害薬による血圧低下・血流変化で 致死的イベント の可能性がある
  • 安全性が確保できないため、絶対禁忌 とされる

■ まとめ(最重要ポイント)

  1. 禁忌対象:
    • 発症から6か月以内の脳梗塞、脳出血、心筋梗塞患者
  2. 主なリスク:
    • 再発性脳血管・心血管イベント、全身虚血、ショック
  3. 投与は 絶対に不可
  4. 発症後6か月以上の場合も慎重投与が必要
  5. 血圧・心電図・症状の綿密なモニタリングが必須