シルデナフィルの禁忌における低血圧で収縮期血圧が90mmHg以下の方

シルデナフィルの禁忌における「低血圧で収縮期血圧が90mmHg以下の方」について詳しく解説します。


■ 背景:シルデナフィルと血圧

  • 作用機序
    • PDE5阻害 → cGMP増加 → 血管平滑筋弛緩 → 血管拡張
    • 結果として 血圧低下 が起こる
  • 影響
    • 元々血圧が低い患者では、さらに血圧が下がる可能性が高い
    • 脳・心臓・腎臓の血流不足 → ショックや意識消失のリスク

■ 「低血圧」の定義

  • 収縮期血圧(SBP)90mmHg以下
  • 症状:
    • めまい、ふらつき、立ちくらみ
    • 動悸、冷汗、倦怠感
    • 重症の場合:意識消失、ショック

■ 臨床上のリスク

リスク 内容
重度低血圧 PDE5阻害によりさらに血圧低下 → 致死的ショックの可能性
脳虚血 脳血流不足 → ふらつき、意識障害
心虚血・不整脈 心拍出量低下、冠血流減少 → 狭心症・心筋梗塞悪化の可能性
腎灌流低下 腎血流減少 → 急性腎障害のリスク増加

■ 臨床上の対応

  1. 絶対禁忌
    • 収縮期血圧90mmHg以下の患者に投与してはいけない
  2. 血圧測定前に必ず確認
    • 安静時血圧を測定
    • 血圧低下の原因(脱水、出血、心不全など)を確認
  3. 副作用リスクが高い場合は中止
    • 投与中に血圧が急低下した場合は輸液・昇圧薬などの救急対応

■ なぜ「併用禁忌」に分類されるのか?

  • シルデナフィルの血管拡張作用により、低血圧状態が急速に悪化するリスクが高い
  • 致死的ショックや臓器虚血の可能性があるため
  • 安全性が保証できず、絶対禁忌 とされる

■ まとめ(最重要ポイント)

  1. 「低血圧」とは 収縮期血圧90mmHg以下の状態
  2. PDE5阻害薬による血管拡張で さらに血圧低下 → 致死的リスク
  3. 主な症状:
    • めまい、ふらつき、失神、ショック
  4. 安全性が確保できないため 投与絶対禁止(禁忌)