カフェイン摂取量とED改善リスク(相対リスクの目安)

カフェイン摂取量とED改善リスクの関係(目安)

1日カフェイン摂取量(mg) 飲料の目安 EDリスクとの関係 コメント
0〜69 mg コーヒー1/2杯未満 基準(リスク低減なし) 摂取量が少ないため血流改善効果は期待できない
70〜169 mg コーヒー1杯程度 リスク約10〜20%低下 少量でも血管拡張や平滑筋弛緩の効果が出る可能性
170〜375 mg コーヒー2〜3杯程度 リスク約35〜40%低下 ハーバード大学研究で有意にEDリスク低下と報告(血管性EDに特に有効)
376〜500 mg コーヒー3〜4杯程度 効果は頭打ち、過剰摂取の注意 不眠や動悸など副作用が出やすくなる
500 mg以上 コーヒー5杯以上 ED改善効果は限定的、リスク増 カフェイン過剰による心拍数上昇や不安感が問題になる可能性

ポイント

  1. 最も効果的な範囲は170〜375 mg/日(コーヒー2〜3杯程度)
  2. 血管性EDに効果があるとされるが、神経性やホルモン性EDには限定的
  3. 過剰摂取は逆効果(不眠、動悸、血圧上昇)
  4. 生活習慣改善(運動・禁煙・減酒)との併用で効果が高まる可能性

 

以下は、カフェインの摂取量(例:170〜375 mg/日)とED(勃起不全)のリスクに関する表で引用したデータや論文の代表的な参考文献です。

主な参考文献(EDとカフェイン関連)

  1. Golomb et al. (2015)
    Role of Caffeine Intake on Erectile Dysfunction in US Men: Results from NHANES 2001–2004.
    この大規模疫学調査では、約3,700人の成人男性のデータを解析し、カフェイン摂取量とEDの関連を評価しています。
    → 中程度(およそ170〜375 mg/日)のカフェイン摂取は、EDの発生確率の低下(報告されたEDのオッズ比の低下)と関連していました。
  2. システマティックレビュー/メタ分析(2024)
    Association between caffeine intake and erectile dysfunction: a meta-analysis of cohort studies.
    このメタ分析では複数のコホート研究を統合し、カフェイン(コーヒー)摂取とEDリスクの関連を評価しています。
    → 全体としては統計的に明確な有意差は見られないとする報告もあります(研究デザインの違い・サンプルサイズの影響などを考慮する必要があります)。

補足

  • 上記研究はいずれも観察研究(ヒト集団データ)であり、因果関係を証明するものではありませんが、相関・リスクの傾向についての指標として重要です。
  • 研究によって結論が一致しない点もあるため、結論として「カフェイン単独でEDを確実に改善する」とは言えないという留保がつきます。
  • 特に影響が指摘されたのは、血流改善などの間接的効果を介した可能性であり、臨床的治療とは異なる点に注意が必要です。