シルデナフィルの禁忌における心血管系障害を有するなど性行為が不適当と考えられる方
シルデナフィルの禁忌における「心血管系障害を有するなど性行為が不適当と考えられる方」について詳しく解説します。
背景:シルデナフィルと心血管系
- シルデナフィルは PDE5阻害薬
- 作用機序:
- 血管平滑筋におけるcGMP分解を阻害
- 血管拡張 → 勃起促進
- 副作用として血圧低下があるため、心血管系にリスクのある患者では注意が必要
「性行為が不適当」とは?
性行為自体が心臓や血管に負荷をかける行為であることを前提にしています。
- 性行為は中程度の運動強度(約4〜6 METs)に相当
- 心臓に負荷がかかる可能性があるため、次の患者は慎重投与または禁忌
対象となる心血管系障害
| 障害 | 内容 |
|---|---|
| 不安定狭心症 | 労作・安静時に狭心症発作を起こす状態 |
| 心筋梗塞の急性期(発症後3か月以内など) | 冠血流不足 → 心筋壊死リスク |
| 重度心不全(NYHA III〜IV) | 心拍出量が低下 → 性行為による負荷耐えられない |
| 重度不整脈 | 心拍の急変 → 性行為で致死性不整脈リスク |
| 重度心血管閉塞性疾患 | 大動脈狭窄、肺高血圧症など |
| 血圧極端低下またはコントロール不良 | 性行為による負荷で失神・虚血リスク |
臨床上のリスク
- 心拍数上昇
- 性行為中に心拍数が増加 → 心筋酸素消費量が増大
- 血圧変動
- PDE5阻害薬による血管拡張で血圧低下 → 冠血流減少
- 急性冠症候群や不整脈発作
- 労作負荷+血圧低下で心筋虚血や致死性不整脈の危険
臨床上の対応
- 性行為が可能か評価
- 運動耐容能の評価(6分間歩行試験、心臓負荷試験など)
- 安静時心電図・心機能評価
- リスクが高い場合は禁忌
- 不安定狭心症や急性心筋梗塞後など
- リスクが中等度の場合は慎重投与
- 医師監視下で少量投与
- 性行為前に症状確認
なぜ「併用禁忌」に分類されるのか?
- 性行為自体が心血管系に負荷をかけるため、
シルデナフィルの血管拡張作用+性行為による心負荷 → 心筋虚血・不整脈・突然死のリスク - 安全性が確保できない患者には投与不可
- そのため 絶対禁忌 に分類される
まとめ
- 「性行為が不適当」とは 心血管系の状態が悪く、性行為による負荷が危険な状態
- 対象例:
- 不安定狭心症、急性心筋梗塞後期、重度心不全、重度不整脈、重度血管閉塞
- シルデナフィル投与+性行為は 心筋虚血・不整脈・突然死のリスク
- 安全性が確保できない場合は 投与絶対禁止(禁忌)








