バイアグラの併用注意薬のイトラコナゾールとは
バイアグラ（シルデナフィル）と イトラコナゾール（Itraconazole） の併用は、血中濃度上昇による副作用リスクが高いため「併用注意薬」 に分類されます。
イトラコナゾールとは
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 薬効分類 | 抗真菌薬（トリアゾール系） |
| 主な効能 | カンジダ症、皮膚・爪・全身性真菌感染症 |
| 特徴 | 真菌の細胞膜合成を阻害 → 増殖抑制 |
併用注意の理由
- CYP3A4阻害作用
- バイアグラ（シルデナフィル）は主に CYP3A4酵素 により代謝されます
- イトラコナゾールは CYP3A4を強力に阻害 → バイアグラの血中濃度が大幅に上昇
- 副作用の増加
- 顔面紅潮、頭痛、めまい
- 血圧低下や立ちくらみのリスク
- 重篤な場合は心血管系（心筋虚血・失神）のリスク
- 心電図への影響
- QT延長作用を持つため、心拍異常リスクが増加する可能性
医師による対応例
- バイアグラ使用を避けることが基本
- どうしても使用する場合は 極低用量から開始
- 服用間隔をあける、または 別の抗真菌薬に変更
- 血圧・心電図・症状の観察を行う
まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 薬名 | イトラコナゾール |
| 薬効分類 | 抗真菌薬（トリアゾール系） |
| 主な効能 | 真菌感染症の治療 |
| バイアグラとの関係 | 血中濃度上昇による副作用リスク → 併用注意 |
| 注意点 | 低用量開始、服用間隔調整、医師管理下で使用。可能なら併用回避 |
補足：
イトラコナゾールもケトコナゾールと同様に CYP3A4阻害作用が強力な抗真菌薬 で、バイアグラとの併用は血中濃度上昇と血圧低下リスクが非常に高いため、医師の厳重管理下でのみ使用が検討されます。
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新宿ウエストクリニック院長
安心の医師略歴・著書、メディア履歴臨床経験豊富な当院医師の論文
Dr. 入江
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