ドローインと腹式呼吸の違い

ドローインと腹式呼吸(横隔膜呼吸) の違いを、簡潔に、かつトレーニング目的まで含めて解説します。結論から言うと、目的・筋肉の使い方・呼吸の仕方が違います


【結論】2つの違い

ドローイン 腹式呼吸(横隔膜呼吸)
お腹をへこませる「体幹トレーニング」 お腹を膨らませる「呼吸法」
吐きながら腹圧を上げる 吸って横隔膜を動かす
インナーマッスルを鍛える 自律神経を整える、リラックス
呼吸は浅めで安定重視 呼吸そのものを深くする
体幹の固定 横隔膜の可動性向上

ドローイン=腹圧をかけるための呼吸を利用した運動
腹式呼吸=横隔膜を大きく動かすための呼吸法 です。


① 背景と役割の違い

■ ドローインとは

  • 目的は 腹腔内圧(IAP)を高めて体幹を安定 させること
  • インナーマッスル(特に腹横筋)を使う
  • 「お腹を薄くする」技術
  • 呼吸よりも 姿勢・筋肉収縮が主役

「痩せる呼吸法」と勘違いされがちですが、正確には 筋トレに分類 されます。
(呼吸を使って腹横筋を活性化しているだけ)


■ 腹式呼吸(横隔膜呼吸)とは

  • 目的は 横隔膜を大きく使い、リラックス状態へ導く
  • 「息を吸うとお腹が膨らみ、吐くとしぼむ」呼吸
  • 自律神経の副交感神経優位へ導く
  • 睡眠改善、緊張緩和、血圧の安定

「息が深くなること」が主役であり、筋肉のトレーニング効果は副次的です。


② 実際の動作の違い

■ ドローインの基本動作

  1. 息を吐きながらお腹を凹ませる
  2. おへそを「背骨に近づける」ような意識
  3. そのまま浅く呼吸しつつ、引き締めを維持
  4. 体幹を固めて姿勢を安定させる

呼吸は浅くてもよい。重要なのは お腹を凹ました状態をキープ すること。


■ 腹式呼吸の基本動作

  1. 鼻からゆっくり吸い、お腹が膨らむ
  2. 横隔膜が下がり肺が膨らむ
  3. ゆっくり吐き、お腹がしぼむ
  4. リラックスが深くなる

動きの主役は 横隔膜の上下。腹を膨らませる→しぼませるリズムが重要。


③ 使われる筋肉の違い

● ドローイン

  • 腹横筋(インナーマッスルのコルセット)
  • 多裂筋
  • 骨盤底筋
    体幹の固定(重いものを持つ、姿勢保持)

● 腹式呼吸

  • 横隔膜
  • 肋間筋
    呼吸の効率を上げる(リラックス、集中)

④ 適した目的の違い

■ ドローインが向いている目的

  • 姿勢改善(猫背・反り腰)
  • 腰痛予防
  • 体幹の強化
  • パフォーマンス向上
  • お腹を薄く見せたい
  • ボディメイクの基礎

特に、トレーニング前のウォームアップとして優秀
例:スクワット、デッドリフト、ランニング前


■ 腹式呼吸が向いている目的

  • ストレス軽減
  • 不安の緩和
  • 睡眠改善
  • 血圧安定
  • 過度の緊張緩和
  • 瞑想、ヨガ

特に、自律神経を整える効果が大きい


⑤ よくある誤解を整理

「ドローイン=腹式呼吸でお腹を凹ませる」

→ 違います。
腹式呼吸は吸うとお腹が膨らむ。
ドローインは吐きながら凹ませる。

「ドローインをすると痩せる」

→ カロリー消費は非常に小さい。
ただし、腹横筋が活性されウエストラインは締まる

「腹式呼吸では体幹は鍛えられない」

→ 多少は鍛えられるが、主目的ではない。


⑥ 実践で迷った時の覚え方

● ドローイン

お腹を薄く、背骨に近づける
「内側へ収縮して腹圧を高める」

● 腹式呼吸

お腹が風船
「横隔膜が下がり膨らむ→上がりしぼむ」


⑦ 両方を使った理想的な応用

目的に応じて使い分けるのがベストです。

■ 日常の例

  • 朝:腹式呼吸(自律神経整える)
  • 運動前:ドローイン(体幹を活性化)
  • 運動中:腹圧維持(怪我防止)
  • 夜:腹式呼吸(睡眠質UP)

これが 最も科学的に効率が高い 使い分けです。


⑧ 性機能やEDとの関連(補足)

あなたは以前からED・呼吸法に関心があるため、関連だけ触れます。

■ ドローインの間接効果

  • 姿勢改善(骨盤位・血流改善)
  • 体幹活性(骨盤底筋活性)

体の使い方が改善し性機能に良い影響はあり得る

■ 腹式呼吸の直接効果

  • 副交感神経↑(勃起は副交感神経)
  • 緊張緩和
  • パフォーマンスの安定
  • 呼吸が整い持久力↑

メンタル型EDには特に有効

ED効果を狙うなら、ドローインより腹式呼吸。


まとめ

  • ドローイン=体幹トレ、腹式呼吸=呼吸法
  • 吸う・吐くの動作が真逆
  • 目的が全く違う
  • ダイエット目的なら「両方を使う」が最適
  • 性機能改善は「腹式呼吸」の方が有効