バイアグラの併用禁忌薬であるリオシグアトとは
バイアグラ（シルデナフィル）と リオシグアト（Riociguat、商品名：アデムパス） は 併用禁忌薬 に分類されます。理由は 致命的な血圧低下のリスクがあるため です。
リオシグアト（アデムパス）とは
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 一般名 | Riociguat（リオシグアト） |
| 商品名 | Adempas（アデムパス） |
| 薬効分類 | 可溶性グアニル酸シクラーゼ（sGC）刺激薬 |
| 主な効能 | 肺動脈性肺高血圧症（PAH）、慢性血栓塞栓性肺高血圧症（CTEPH）の治療 |
| 特徴 | sGCを直接刺激してcGMPを増加 → 血管拡張 → 肺動脈圧低下 |
禁忌の理由
- cGMP経路の重複作用
- バイアグラ（PDE5阻害薬）もcGMPを増加させ血管拡張作用を示す
- リオシグアトもcGMPを増加 → 両薬併用で 過度の血管拡張
- 血圧低下リスク
- 急激な血圧低下、めまい、失神、ショックの可能性
- 致死的リスクがある
- 作用の相乗
- PDE5阻害薬とsGC刺激薬の併用は 血圧低下リスクが非常に高く、禁止されている
医師による対応
- バイアグラ服用中はリオシグアトを使用してはいけない
- リオシグアト使用中はバイアグラを服用してはいけない
- 併用が必要な場合は 原則代替薬の検討
まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 薬名 | リオシグアト（Riociguat、アデムパス） |
| 薬効分類 | sGC刺激薬（血管拡張薬） |
| 主な効能 | 肺動脈性肺高血圧症、慢性血栓塞栓性肺高血圧症 |
| バイアグラとの関係 | cGMP作用の相乗 → 併用禁忌（致死的血圧低下リスク） |
| 注意点 | 絶対に併用不可。医師指導の下で代替治療を検討 |
補足：
- PDE5阻害薬（バイアグラ、シアリスなど）と sGC刺激薬（リオシグアト） は 作用機序が重複するため併用禁止 です。
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新宿ウエストクリニック院長
安心の医師略歴・著書、メディア履歴臨床経験豊富な当院医師の論文
Dr. 入江
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