バイアグラの併用禁忌薬である硝酸イソソルビドとは

バイアグラシルデナフィル)と 硝酸イソソルビド(Isosorbide dinitrate, ISDN)併用禁忌薬 に分類されます。理由は 急激かつ重度の血圧低下のリスクがあるため です。


硝酸イソソルビドとは

項目 内容
薬効分類 硝酸薬(血管拡張薬)
主な効能 狭心症の発作予防・治療
特徴 血管平滑筋を弛緩させ血管拡張 → 心臓への負荷軽減、血圧低下作用

禁忌の理由

  1. 血圧低下作用の相加
    • バイアグラ(PDE5阻害薬)も血管拡張作用により血圧を下げる
    • 硝酸イソソルビドも血管拡張作用 → 併用で 過度の血圧低下
  2. 致命的リスク
    • 急激な血圧低下 → 失神、ショック、心停止の可能性
    • 短時間で作用が出るため、併用は非常に危険
  3. 作用機序の重複
    • 両者とも NO–cGMP経路 を介して血管拡張作用を発揮する
    • 相乗作用により危険度が極めて高い

医師による対応

  • 硝酸イソソルビドを使用している場合、バイアグラの服用は 絶対に避ける
  • バイアグラ服用後に硝酸薬が必要な場合は 最低24時間以上の間隔を空ける(タダラフィルは48時間以上)
  • 緊急時も併用は 禁忌

まとめ

項目 内容
薬名 硝酸イソソルビド(Isosorbide dinitrate)
薬効分類 硝酸薬(血管拡張薬)
主な効能 狭心症発作の予防・治療
バイアグラとの関係 血圧低下作用が相加 → 併用禁忌
注意点 緊急時でも併用不可。医師指導の下で代替治療を検討

補足:

  • 硝酸イソソルビドは 硝酸薬の代表例 であり、硝酸イソソルビドモノニトレートやニトログリセリンなど、他の硝酸薬もバイアグラとの併用は 絶対禁忌 です。
  • PDE5阻害薬と硝酸薬の組み合わせによる血圧低下は 生命に関わるため非常に危険 です。

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新宿ウエストクリニック院長

安心の医師略歴・著書、メディア履歴
臨床経験豊富な当院医師の論文

入江武志 医師 Dr. 入江

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