バイアグラの併用注意薬のアデタントールとは

バイアグラ（シルデナフィル）と アデタントール（一般名：ウラピジル） の併用も、血圧低下のリスクがあるため「併用注意薬」 に分類されます。

アデタントールとは

項目	内容
一般名	ウラピジル（Urapidil）
薬効分類	α₁受容体遮断薬（α₁ブロッカー）・中枢性降圧薬
主な効能	高血圧症、前立腺肥大症に伴う排尿障害の改善（適応外使用も）
特徴	α₁遮断作用に加えて、中枢のセロトニン受容体にも作用し、血圧を安定化させる特徴がある

ウラピジル（アデタントール）は、
主に 血管平滑筋のα₁受容体を遮断 することで血管を拡張し、血圧を下げます。

さらに：

つまり、「末梢でも中枢でも血圧をコントロールするタイプの降圧薬」です。

項目	内容
バイアグラの作用	PDE5阻害 → cGMP増加 → 平滑筋弛緩 → 血管拡張 → 血圧低下
アデタントールの作用	α₁遮断＋中枢作用 → 血管拡張・血圧低下
併用時のリスク	両者が相加的に作用 → 急激な血圧低下・起立性低血圧・失神などの危険性
症状	めまい、ふらつき、立ちくらみ、失神、動悸、倦怠感など

項目	内容
薬名	アデタントール（ウラピジル）
薬効分類	α₁遮断薬＋中枢性降圧薬
主な効能	高血圧の改善、前立腺肥大症（適応外）
バイアグラとの関係	両方とも血管拡張作用 → 血圧低下リスク増加
注意点	同時服用を避ける・服用時間をずらす・低用量開始・医師管理下で使用

薬剤名	一般名	主な受容体選択性	中枢作用	主な用途	バイアグラ併用リスク
ミニプレス	プラゾシン	α₁A/B/D非選択的	なし	高血圧・前立腺肥大	★★★★★（高）
カルデナリン	ドキサゾシン	α₁A/B選択的	なし	高血圧・前立腺肥大	★★★★☆
ハルナール	タムスロシン	α₁A選択的	なし	前立腺肥大症	★★☆☆☆
アビショット	ナフトピジル	α₁D選択的	なし	前立腺肥大症	★★★☆☆
アデタントール	ウラピジル	α₁非選択的	あり（中枢作用）	高血圧	★★★★☆