バルデナフィルとセイヨウオトギリソウ含有食品
セイヨウオトギリソウ含有食品(St. John’s wort)とバルデナフィル(レビトラ)の関係は、明確に「併用非推奨(実質NG)」です。理由は薬効が大きく低下しやすいという、レビトラ特有のリスクがあるためです。
要点
- レビトラが効きにくくなる/効かなくなる
- 効かないための増量は副作用リスクを高める
- レビトラの即効性という最大の利点が失われる
なぜ起こる?(薬理学的メカニズム)
セイヨウオトギリソウの作用
- CYP3A4 を強力に誘導
- P-gp(P糖蛋白)を誘導
レビトラ(バルデナフィル)の特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主代謝酵素 | CYP3A4(依存度が高い) |
| 作用発現 | 速い(15–30分) |
| 半減期 | 約4–5時間 |
CYP3A4が誘導される
= 分解が加速
= 血中濃度が急低下
= 効く前に効力が削がれる
レビトラで特に問題になる点
「即効性が消える」
- 通常:
飲んで短時間で効く - 併用時:
効き始めが遅い/効きが浅い/途中で切れる
「飲んだのに反応が弱い」という失敗体験が起こりやすい
臨床でよくある誤解
| 誤解 | 実際 |
|---|---|
| レビトラは自分に合わない | サプリ相互作用 |
| EDが急に悪化した | 代謝誘導の影響 |
| バイアグラに替えるべき | どのPDE5阻害薬でも同様 |
影響の強さ(実務感覚)
- レビトラは
PDE5阻害薬の中でもCYP3A4依存性が高い - そのため
セイヨウオトギリソウの影響を最も受けやすい部類
デイリー用途は少ないものの、単回使用でも“ほぼ無効化”される例がある
「時間をずらす」は無意味
- 酵素誘導は24時間持続
- 中止後も1〜2週間影響が残る
推奨
- セイヨウオトギリソウ中止後
最低1週間/理想は2週間空けてからバルデナフィル(レビトラ)使用
添付文書・位置づけ
- レビトラ添付文書:
CYP3A4誘導薬で血中濃度低下・効果減弱 - セイヨウオトギリソウ:
代表的な相互作用ハーブ
健康食品だが、薬と同等に扱うべき
まとめ(比較視点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 相互作用 | 薬効減弱(重大) |
| 機序 | CYP3A4・P-gp誘導 |
| 併用 | 非推奨 |
| レビトラ特有 | 即効性が失われやすい |
補足
レビトラが「急に効かなくなった」ケースの背景に、気分安定・睡眠目的で始めたセイヨウオトギリソウサプリが隠れていることがあります。








