デヒドロエピアンドロステロン
デヒドロエピアンドロステロン(DHEA: Dehydroepiandrosterone)は、副腎皮質で最も多く分泌されるステロイドホルモンの一つで、性ホルモン(アンドロゲン・エストロゲン)の前駆体として重要な役割を果たします。
基本情報
- 産生部位:副腎皮質(網状層)を中心に、卵巣・精巣でも一部産生
- 分泌量:思春期に増加し、20歳前後でピーク → 加齢とともに減少(70歳ではピーク時の1/5〜1/10程度)
- 血中では:硫酸抱合型(DHEA-S)として存在することが多く、安定しているため臨床検査でよく測定される
生理的作用
- 前駆体ホルモン
- DHEA → アンドロステンジオン → テストステロン・エストロゲンへ変換
- 男女ともに性ホルモンバランスに関与
- 直接作用(弱いアンドロゲン作用)
- 筋肉・骨の維持
- 気分や活力の改善に関与する可能性
- 抗老化作用(抗加齢医学で注目)
- 抗酸化作用
- 免疫機能サポート
臨床との関わり
- 低下する場合
- 加齢、慢性疾患、ストレス、ステロイド薬の長期使用など
- 老化現象(筋力低下、骨粗鬆症、性欲低下など)との関連が研究されている
- 高値になる場合
- 先天性副腎過形成(CAH)
- 副腎腫瘍
- サプリメントとしての利用
- 米国などでは「若返りホルモン」としてDHEAサプリが流通
- ただし効果と安全性は確立しておらず、日本では医薬品扱い
まとめ
- DHEAは「性ホルモンの母体となるホルモン」
- 血中濃度は年齢とともに減少し、老化との関連で研究が進む
- 臨床的には 副腎機能の評価や抗加齢医学で注目される









