アンドロステンジオン
アンドロステンジオン(Androstenedione)は、性ホルモン(アンドロゲンやエストロゲン)の前駆体となるステロイドホルモンです。
基本情報
- 化学分類:C19ステロイド
- 産生部位:副腎皮質、精巣(男性)、卵巣(女性)
- 位置づけ:テストステロンやエストラジオールの合成中間産物
生理的な役割
- 前駆体としての役割
- アンドロステンジオン → テストステロン(アンドロゲン)
- アンドロステンジオン → エストロン(エストロゲン)
- これにより 男女両方の性ホルモンバランスに関与する。
- 直接的作用
- アンドロゲン受容体への作用は弱く、テストステロンやDHTに比べると効果は小さい。
- しかし血中濃度は比較的高いため、臨床的に測定されることがある。
臨床との関わり
- 女性における過剰分泌
- 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)で高値になりやすく、多毛やニキビ、月経不順の原因に。
- 副腎疾患
- 先天性副腎過形成(CAH)などでアンドロステンジオンが高値を示す。
- 抗ドーピング
- かつてアスリートが筋力増強目的で使用して問題化。現在はドーピング禁止物質。
まとめ
- アンドロステンジオンは「性ホルモンの素材」
- 自身の作用は弱いが、テストステロンやエストロゲンに変換されて初めて強い生理作用を発揮。
- 臨床的には PCOSや副腎疾患の指標として血中濃度が測定されることがある。










