抗不整脈薬(QT関連)

「抗不整脈薬(QT関連)」について整理します。心電図のQT延長に関わる薬のことです。


1. QT延長とは

  • 心臓の電気的な再分極にかかる時間を表す指標が QT間隔
  • 通常は 0.36〜0.44秒(心拍数によって補正される)
  • QTが延長すると、命に関わる不整脈(torsades de pointes:TdP) が起きやすくなる

2. QT延長に関与する抗不整脈薬

抗不整脈薬は Vaughan-Williams 分類で4群に分かれます。QT延長リスクがあるのは主に Ⅰ群(特に Ia)と Ⅲ群 です。

分類 QT延長リスク 代表薬 備考
Ia群(ナトリウムチャネル遮断+AP延長) キニジンプロカインアミドジソピラミド QT延長に注意
Ib群(短縮または影響小) リドカインメキシリチン QT延長少ない
Ic群(ナトリウムチャネル強遮断) フレカイニドプロパフェノン 高リスク薬と併用注意
III群(カリウムチャネル遮断、AP延長) アミオダロンソタロールドフェチリドイブチリド QT延長によるTdPリスクあり

QT延長は単独でもリスクですが、他の薬や低カリウム血症・低マグネシウム血症でさらに増大します


3. 臨床上の注意

  • QT延長リスク薬は 心電図モニタリングが推奨
  • 薬の併用でQTがさらに延長する場合、投与中止や用量調整が必要
  • 抗不整脈薬以外にも、抗菌薬(マクロライド系)、抗うつ薬(SSRI/SNRI)、抗精神病薬(ハロペリドールなど)でもQT延長リスクあり

4. まとめ

  • 「抗不整脈薬(QT関連)」とは QT延長の副作用リスクがある抗不整脈薬
  • 主に Ia群、III群 が該当
  • 併用薬や電解質異常に注意して投与される

 

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