テストステロンがアクセル、ストレスとプロラクチンがブレーキ

男性の性欲(リビドー)を「ホルモンの相互作用」として理解するための整理です。ED・テストステロン/DHT・AGA治療・40–50代変化を前提に、誤解されやすい点を正しつつ実務に使える形で解説します。


男性の性欲とホルモンの関係(全体像)

結論(最重要)

男性の性欲は「単一ホルモン」ではなく、テストステロンを軸に、抑制ホルモンとの“バランス”で決まる


1 中枢司令塔:テストステロン(T)

役割

  • 性的欲求・性的空想の発生
  • やる気・自信・活力
  • 勃起を支えるNO産生の土台

特徴

  • 脳(視床下部・報酬系)に直接作用
  • 数値が正常でも
    • 遊離T低下
    • SHBG高値
      で性欲低下は起きる

性欲低下の主因No.1


2 末端実行役:DHT

役割

  • 陰茎・前立腺・体毛・毛包
  • 勃起維持の補助

特徴

  • テストステロンの約5倍の作用
  • 脳への影響は弱い

AGA治療でDHTを下げても性欲は通常「維持」される
→ 落ちる人は感受性・中枢要因が絡む


3 ブレーキ役:プロラクチン

役割

  • 射精後の「賢者タイム」
  • 性欲抑制

問題になるケース

  • 抗精神病薬
  • 下垂体疾患
  • 慢性ストレス

高値だと
→ 性欲↓
→ 勃起↓
→ オーガズム鈍麻


4 間接抑制:コルチゾール(ストレス)

役割

  • 本来は生命維持ホルモン

性欲への影響

  • テストステロン合成を直接抑制
  • 自律神経を交感神経優位に

性欲があるのに反応しない
→ ストレス性が多い


5 変換の罠:エストロゲン

由来

  • テストステロンが脂肪組織で変換

問題点

  • 肥満・加齢で増加
  • 性欲・勃起ともに抑制

テストステロン値が正常でも体脂肪が多いと性欲は落ちる


6 ドーパミン(ホルモン様神経伝達物質)

役割

  • 欲求・報酬・快感

問題

  • ポルノ過多・刺激過剰
    → ドーパミン枯渇
    → 性欲低下

「ホルモン異常がないのに性欲がない」
ここが原因のことが多い


7 ホルモンバランスの典型パターン

状態 ホルモン像
健康 T↑/DHT適正/抑制ホルモン低
加齢 T↓/SHBG↑
ストレス コルチゾール↑
肥満 エストロゲン↑
薬剤性 プロラクチン↑ or 中枢抑制

8 よくある誤解

X DHT=性欲ホルモン
X 数値が正常=問題なし
X 年齢=性欲低下確定

O 性欲は「脳 × ホルモン × 生活」


9 チェックポイント

  • 朝勃ち頻度
  • 性的空想の有無
  • 睡眠時間
  • 体脂肪率
  • 服薬歴(AGA・SSRI)

まとめ

男性の性欲は「テストステロンがアクセル、ストレスとプロラクチンがブレーキ」