EDに効く呼吸法は

ED(勃起機能障害)は 呼吸法だけで完全に治すことはできません。ただし、EDの主要な原因の一部である 自律神経の乱れ・ストレス・緊張・血管収縮・深部血流低下 に対しては、呼吸法が“直接”作用します。そのため、EDの改善に「間接的」に効果がある呼吸法はいくつも存在します。以下は、医療の観点から見ても ED と相性の良い呼吸法だけを厳選しています。


■ EDに効果がある呼吸法(医学的に理にかなったもの)


① ロングブレス(10秒吐き)

→ 血管拡張・陰茎血流の改善にもっとも有効

【やり方】

  1. 3秒吸う
  2. 10秒かけてゆっくり吐く
  3. 10回程度繰り返す

【効果】

  • 吐く息を長くすると副交感神経が優位
  • 血管が拡張しやすくなる
  • 末梢血流(陰茎部含む)が上がる
  • 緊張やストレス性EDに特に有効

EDは「交感神経が過剰だと勃起が維持できない」ため、ロングブレスは理論的に最も効果が出やすい呼吸。


② 腹式呼吸(横隔膜主導)

→ 骨盤内の血流と神経を整える

【やり方】

  1. お腹を膨らませるように吸う
  2. ゆっくり吐いてお腹をへこませる
  3. 1~3分ほど続ける

【効果】

  • 骨盤底筋・下腹部周囲の血流改善
  • 自律神経の安定
  • 浅い呼吸からくる交感神経過緊張を解除
  • ストレス性EDに最適

※骨盤底筋トレーニング(Kegel)と併用すると効果が倍増します。


③ 4-7-8呼吸法

→ 緊張・焦り・プレッシャー性EDに即効性

【やり方】

  1. 4秒吸う
  2. 7秒止める
  3. 8秒吐く ×4回

【効果】

  • 心拍が落ち着き、緊張が一気に下がる
  • 性行為前のパフォーマンス不安に効果
  • “頭が混乱して勃起が落ちる”タイプに最適

④ 共鳴呼吸(BHR:6呼吸/分)

→ 勃起に必要な「副交感神経優位状態」を作る

【やり方】

  • 5秒吸う
  • 5秒吐く
    → 1分間に6回の呼吸になるよう調整
    これを5分。

【効果】

  • 心拍変動(HRV)が上がる
  • コルチゾール(ストレスホルモン)低下
  • 勃起維持に必要な副交感神経が安定
  • メンタル面のEDに非常に効果的

⑤ 骨盤底+呼吸連動リラックス呼吸

→ 陰茎部への神経伝達を改善

【やり方】

  1. 吸いながら骨盤底を「軽く」締める
  2. 吐きながら緩める
  3. 10~20回

【効果】

  • 勃起に関わる陰部神経の働きが改善
  • 「力み癖」からくる ED(性交時に力が入りすぎて逆に勃たない)に有効

■ EDのタイプ別に効く呼吸法は?

EDのタイプ 特に効く呼吸法
ストレス・緊張性 4-7-8呼吸、ロングブレス、共鳴呼吸
血流不足系(初期の血管性) 腹式呼吸、ロングブレス
プレッシャー/パフォーマンス不安 4-7-8呼吸、共鳴呼吸
骨盤底筋が硬いタイプ 骨盤底+呼吸連動法
疲労・睡眠不足系 共鳴呼吸、腹式呼吸

■ 性行為前に最も効果がある呼吸(即効系)

4-7-8 呼吸 × ロングブレス 1〜2分

→ 緊張が落ち、心拍が整い、血管も拡張しやすくなる
→ 軽度〜中等度のストレス性EDには即効性が高いとされます。


■ 注意点

呼吸法はあくまで サポート手段 であり、以下のEDには単独で改善は難しいです。

  • 動脈硬化が進行した血管性ED
  • 糖尿病性ED
  • 神経障害性ED
  • 重度のホルモン異常
  • 高血圧・降圧剤によるED
  • 中・後期の陰茎血流低下タイプ

→ この場合は シルデナフィル(バイアグラ系)やタダラフィル など医薬品が必要。


■ まとめ

  • 呼吸法は EDに効果がある“間接的な治療”
  • 特に「ストレス・緊張・血流不足系」に強い
  • 4-7-8、ロングブレス、腹式呼吸、共鳴呼吸が王道
  • 性行為前にやると即効系として働くことも多い