TDSとは

Testosterone Deficiency Syndrome(TDS) とは、日本語では テストステロン欠乏症 と呼ばれ、主に 血中テストステロン(男性ホルモン)の低下 によって生じる一連の症状を指します。LOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)と非常に近い概念ですが、やや 診断上ホルモン値の低下に焦点を当てた表現 です。


定義

  • 血中テストステロンが低下している
  • かつ 倦怠感・性欲低下・抑うつなどの症状 がある
  • 中年以降の男性に多く見られる

原因

  1. 加齢によるテストステロン分泌の低下(最も一般的)
  2. 病的原因
    • 精巣の疾患(精巣炎、外傷、腫瘍)
    • 脳下垂体の異常(下垂体腫瘍、手術後)
    • 慢性疾患(糖尿病、慢性腎不全など)
  3. 生活習慣の影響(肥満、ストレス、運動不足、睡眠不足など)

主な症状

身体的

  • 倦怠感・全身の疲労
  • 筋力低下・体脂肪増加
  • 発汗・ほてり
  • 骨量減少、骨粗鬆症のリスク

精神的

  • 気分の落ち込み・抑うつ
  • 集中力・記憶力の低下
  • 意欲低下・興味の喪失

性機能

  • 性欲低下
  • 勃起力の低下
  • 性行為の満足度低下

診断

  • 血液検査:総テストステロン値、遊離テストステロン値
  • 症状評価:AMSスコアなどで精神・身体・性機能の変化を確認

治療

  1. 生活習慣改善
    • 適度な運動、睡眠、栄養バランス
    • 禁煙・節酒
  2. テストステロン補充療法(TRT)
    • 注射、パッチ、ゲルなどでホルモン補充
  3. 必要に応じた精神・性機能へのサポート

ポイント:

  • TDSとLOH症候群はほぼ同義だが、TDSは「テストステロンの欠乏そのもの」に着目した表現
  • LOHは「加齢による男性更年期全般の症状」を含む概念

 

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