一般名

デュタステリド錠

販売名

デュタステリド錠0.5mgAV「明治」

識別コード

MS 125 0.5

製造メーカー

シー・エイチ・オー新薬

薬効分類名

他に分類されないホルモン剤(抗ホルモン剤を含む)

効果・効能及び用法・用量

効能・効果

前立腺肥大症。
<効能・効果に関連する使用上の注意>
前立腺が肥大していない患者における有効性及び安全性は確認されていない[国内臨床試験では前立腺容積30cc以上の患者を対象とした]。

用法・用量

デュタステリドとして1回0.5mgを1日1回経口投与する。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
1.口腔咽頭粘膜を刺激する場合があるので、本剤は噛まずに、なめずに服用させる。
2.投与開始初期に改善が認められる場合もあるが、治療効果を評価するためには、通常6カ月間の治療が必要である。

警告・禁忌

禁忌

1.本剤の成分及び他の5α還元酵素阻害薬に対し過敏症の既往歴のある患者。
2.女性。
3.小児等。
4.重度肝機能障害のある患者[本剤は主に肝臓で代謝されるため、血中濃度が上昇する恐れがある]。

使用上の注意

慎重投与

肝機能障害のある患者[本剤は主に肝臓で代謝され、半減期は約3~5週間である。肝機能障害のある患者に投与した場合の薬物動態は検討されていない]。

重要な基本的注意

1.本剤を分割・粉砕しない。本剤は経皮吸収されることから、女性や小児は粉砕・破損した薬剤に触れない(粉砕・破損した薬剤に触れた場合には、直ちに石鹸と水で洗う)。
2.本剤投与前に直腸診や他の前立腺癌の検査を実施する。また、本剤投与中においても定期的に直腸診や他の前立腺癌の検査を実施する。
3.本剤は、血清前立腺特異抗原(PSA)に影響を与えるので、次の点に注意する。
1).PSA値は、前立腺癌のスクリーニングにおける重要な指標である。一般に、PSA値が基準値<通常4.0ng/mL>以上の場合には、更なる評価が必要となり、前立腺生検の実施を考慮に入れる必要がある。なお、本剤投与中の患者で、本剤投与前のPSA値が基準値未満であっても、前立腺癌の診断を除外しないように注意する。
2).本剤は、前立腺癌の存在下であっても、投与6カ月後にPSA値を約50%減少させる。したがって、本剤を6カ月以上投与している患者のPSA値を評価する際には、測定値を2倍した値を目安として基準値と比較する。なお、PSA値は、本剤投与中止後6カ月以内に本剤投与開始前の値に戻る。
3).本剤投与中におけるPSA値の持続的増加に対しては、前立腺癌の発現や本剤の服薬不遵守を考慮に含め、注意して評価する。
4).本剤投与中において、free/total PSA比は一定に維持されるので、前立腺癌のスクリーニングの目的で%free PSAを使用する場合には、測定値の調整は不要である。

相互作用

本剤は、主としてCYP3A4で代謝される。
併用注意:CYP3A4阻害作用を有する薬剤(リトナビル等)[これらの薬剤との併用
により本剤の血中濃度が上昇する可能性がある(CYP3A4による本剤の代謝が阻害される)]。

副作用

本剤は、使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

重大な副作用

1.重大な副作用(頻度不明)肝機能障害、黄疸:AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、ビリルビン上昇等を伴う肝機能障害や黄疸が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど、適切な処置を行う。

2.その他の副作用:次のような副作用が現れた場合には、症状に応じて適切な処置を行う。
1).過敏症:(頻度不明)蕁麻疹、アレルギー反応、発疹、そう痒症、限局性浮腫、血管浮腫。
2).精神神経系:(頻度不明)リビドー減退、浮動性眩暈、抑うつ気分、味覚異常。
3).生殖系及び乳房障害:(頻度不明)勃起不全、乳房障害(女性化乳房、乳頭痛、乳房痛、乳房不快感)、射精障害、精巣痛、精巣腫脹。
4).皮膚:(頻度不明)脱毛症(主に体毛脱落)、多毛症。
5).消化器:(頻度不明)腹部不快感、下痢。
6).その他:(頻度不明)倦怠感、血中クレアチンホスホキナーゼ増加。

妊婦・産婦・授乳婦等への投与

1.女性には投与しない[ラット及びウサギにデュタステリドを経口投与した結果、雄胎仔の外生殖器雌性化がみられ、本剤の曝露により血中ジヒドロテストステロン低下し、男子胎児の外生殖器発達阻害する可能性が示唆された]。
2.本剤が乳汁中に移行するかは不明である。

小児等への投与

小児等には投与しない[小児等に対する適応はなく、安全性及び有効性は確立されていない]。

取扱い上の注意

薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
1.本剤を分割・粉砕しない。本剤は経皮吸収されることから、女性や小児は粉砕・破損した薬剤に触れない(粉砕・破損した薬剤に触れた場合には、直ちに石鹸と水で洗う)。
2.安定性試験:最終包装製品を用いた加速試験(40℃、相対湿度75%、6カ月)及び長期保存試験(25℃、相対湿度60%、18カ月)の結果、本剤は通常の市場流通下において30カ月間安定であることが推測された。

その他の注意

1.海外臨床試験において、18~52歳の健康成人(デュタステリド群:27例、プラセボ群:23例)を対象に、52週間の投与期間及び24週間の投与後追跡期間を通して、デュタステリド0.5mg/日の精液特性に対する影響を評価し、投与52週目における総精子数、精液量及び精子運動率の投与前値からの平均減少率(プラセボ群の投与前値からの変化で調整)は、それぞれ23%総精子数減少、26%精液量減少、18%精子運動率減少であり、精子濃度及び精子形態への影響は認められず、デュタステリド群における総精子数の投与前値からの平均減少率は、24週間の追跡期間後においても23%のままであったが、しかしながら、いずれの評価時期においても、全ての精液パラメータの平均値は正常範囲内であり、事前に規定した臨床的に重要な変動(30%)には至らなかった(また、デュタステリド群の2例において、投与52週目に投与前値から90%を超える精子数減少が認められたが、追跡24週目には軽快した)。デュタステリドの精液特性に及ぼす影響が、個々の患者の受胎能に対しどのような臨床的意義を持つかは不明である。
2.アカゲザルの器官形成期にデュタステリドを2010ng/匹/日まで静脈内投与した結果、2010ng/匹/日群(デュタステリドを服用した男性の精液5mLを介して100%吸収されると仮定した場合に、体重50kgの女性が曝露される推定最大曝露量の186倍に相当する)の雌1例に、デュタステリド投与との関連性は不明であるが、胎仔卵巣不均衡発達・胎仔卵管不均衡発達が認められた。
3.ラットのがん原性試験において、高用量(臨床用量における曝露量の約141倍)投与時に精巣間細胞腫増加がみられた。しかしながら、精巣間細胞腫及び過形成の発現に起因するラットの内分泌機構のヒトへの外挿性が低いことから、ヒトに精巣間細胞腫を発現させる危険性は低いと考えられている。なお、マウスのがん原性試験においては、デュタステリドに関連すると考えられる腫瘍の発生は認められなかった。
4.市販後において、デュタステリドを投与された患者で男性乳癌が報告されている。デュタステリドと男性乳癌の発現との関連性は不明である。なお、2~4年間の海外臨床試験(4,325例)において3例の乳癌が報告された。このうち、デュタステリドが投与された症例では2例(曝露期間10週間、11カ月)、プラセボのみが投与された症例では1例報告されている。国内臨床試験での報告はない。
5.白人を主体とした50~75歳の男性8,231例(生検により前立腺癌が陰性かつPSA値2.5~10.0ng/mL)を対象とした4年間の国際共同試験(日本人57例を含む)において、*Modified Gleason Score8~10の前立腺癌の発現率がプラセボ群(0.5%)に対しデュタステリド群(1.0%)において高かった(相対リスク2.06[95%信頼区間:1.13-3.75])との報告がある(*:組織学的悪性度の指標)。

薬物動態

生物学的同等性試験

デュタステリド錠0.5mgAV「明治」と標準製剤(カプセル剤、0.5mg)を、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠又は1カプセル(デュタステリドとして0.5mg)健康成人男子に絶食時単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両製剤の生物学的同等性が確認された。

血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。

薬効薬理

デュタステリドは、I型とII型の両者の5α還元酵素阻害薬である。特に男性外性器におけるテストステロンのジヒドロテストステロンへの変換を遮断する。

包装

一包可:不明

バラ包装

分割:可能

粉砕:可能

口腔咽頭粘膜を刺激する場合があるので、本剤はかまずに、なめずに服用させる。@分割・粉砕しない。

製造販売会社

シー・エイチ・オー新薬

販売会社

MeijiSeikaファルマ

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