加齢とともに低くなる新陳代謝を高め、冷えからくる痛みを取り除く役割がある、漢方でいう「附子」のひとつです。慢性的な痛みや足腰のしびれなどの改善をはかります。高血圧が原因となる肩こり、頭痛、耳鳴りになどにも用いられます。

八味地黄丸 007番
八味地黄丸
ハチミジオウガン

添付文書 八味地黄丸

添付文書

加齢による体力の衰えに

特に加齢によって体力の減退を感じる、倦怠感が激しい、寒がりで特に下半身や手足の末端が冷え、夜中にお手洗いへ行くことが多い、のどが渇きやすい人に処方されます。漢方では、これらの症状は「五臓」の「腎」の働きが低下した「腎虚」による症状と捉えます。八味地黄丸の「腎」のはたらきを高めることで改善を図ります。頻尿(夜間も)、排尿困難、残尿感、軽い尿漏れ、腰痛、目のかすみなど、加齢にともなう症状によく使われます。

配合される生薬
地黄(ジオウ) 山茱萸(サンシュユ)
山薬(サンヤク) 沢瀉(タクシャ)
茯苓(ブクリョウ) 牡丹皮(ボタンピ)
桂皮(ケイヒ) 附子末(ブシマツ)
作用と効果

泌尿器・生殖器機能の低下、慢性的な手足など末端部分の痛み、腰痛やしびれの治療に使われます。通常、疲労、倦怠感が著しく、尿量が減少して回数が増える、口が乾く感じがある、手足に冷感と熱感が交互に現れる人に用いられます。

服用上の注意

処方薬、市販薬あるいは食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状の経験がある、妊娠または授乳中である、他に継続して服用中の薬がある、場合は医師との相談が必要です。

用法・用量

84包(28日分)が一単位として処方されます。この薬は生薬そのものではなく、生薬と同じ成分を含む顆粒で、医師から処方される医療用漢方製剤です。ドラッグストアなどで手に入る一般用漢方製剤は、成分は基本的には同じでも、安全性が考慮され成分量が少なく設定されています。年齢・体重・症状により適宜増減されることがありますが、医師に指示された服用方法に従ってください。

主な副作用
発疹、発赤、かゆみ、食欲不振、胃の不快感、悪心、嘔吐、腹痛、下痢、便秘、体のだるさ、激しい動悸、のぼせ、など

このような症状に気づいたら、少しでも気になることがあれば、オンライン診療(相談料はかかりません)のほか、緊急時は問合せフォームや電話でご連絡下さい。

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新宿ウエストクリニック院長
安心の医師略歴・著書、メディア履歴
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入江武志 医師 Dr. 入江
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